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(蟹)

蟹の見てる世界˙˚ʚ( •ω• )ɞ˚˙

謎のおしら様〜伝承〜

神話、伝承、昔話とかとか

 

私の故郷青森県の一部と、岩手県の遠野地方には"おしら様"と言う神様を祀る信仰があります。

 

これがなかなかクセのある神様でとっても面白いんです。

 

 

実際に私は母方の実家の地域でおしら様信仰があったので、あれこれ経験していますが、本当に不思議な成り立ちです( ˙灬˙ )

 

おしら様には言い伝えがあります。


諸説ありますが、大体ざっくりご紹介します。

 

 

ある農家の美しい娘が飼っていた馬に恋をし、夫婦になります。
娘の父親が許さず馬を桑の木に吊るして殺してしまった。
それを知った娘が、泣きながら死んだ馬の首に抱き付いていたのだが、それにも腹を立てた父親は馬の首を斬り落とした。
すると切られた馬の首に乗って娘は天に昇ってしまい、それがオシラサマと呼ばれるようになった。
その後、オシラサマは夢に出て、「桑の木で蚕育てて」と伝え、それが養蚕の始まりなのだとか。

 

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なんて言うか、起承転結がまるでメチャクチャなストーリーだよね…と思いますが、この謎は多くの研究者も解き明かせていないそうです。笑

 

中国に捜神記と言う、娘と馬の物語があるのですが、それをかなり無理矢理に養蚕の神様に後付けで仕込んだ様な気がしますが…

 

神話が変わっているだけでは無く、おしら様はオシラセサマとももじられていて、年に何度か地域の女性が集まって、おしら遊ばせというのをします。


おしら様は女性信仰で、桑の木で作った棒に女性の顔をつけたものに布を巻きつけてあります。もう一つ、馬の頭をしたものと並べて祀ります。

 

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おしら遊ばせでは、長老か地域で祀祭する人がご神体を、お人形遊びの様に手に持って、おしら祭文を唱えながら躍らせるのです。


終わると、一軒づつ御宣託を貰います。


2月に火傷注意、4月に大出費!みたいな感じでなかなか楽しい!笑

 

何重にも巻きつけられた布を一度全て外して、新しい布を巻きつける。外した布はご利益があるので皆んなで分けていただく。


いただいた布は我が家では、祖母が巾着を縫ったり、お守り風にして家族に持たせてくれます。

 

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因みにおしら様は、馬だからなのか??肉を嫌う。お供えには肉NGだし、信仰する人も恐らくはベジタリアン推奨なのかもしれない。


実際には、おしら遊ばせの日は肉止めておこうか…と言う位だけどね。


昔はよく、肉食べたら顔が曲がるよって言われてました。

 

 

そしてそして、一度信仰すると、辞めることができない!!笑


辞めると祟られます。笑

 

大体は、後付けで神様になったものは現世利益の追求から来ているわけです。

 


このおしら様は、かなり意味不明な感じもありますが、家の神様で、馬の神様で、蚕の神様な訳なので、一応利益をもたらします。

 

丁度捜神記が中国から日本に渡った頃に、秦氏が機織り技術を持ち込んでいます。
絹を吐く蚕の神様が、必要だったのかもしれませんね。


何か…大人の事情を感じてしまいます。

 

何かを広める時、宗教はこうして利用されてきたのかもしれませんね。

 

 

因みにおしら様の御宣託は、現在でははっきりと"占い"と言っています。


当たるも八卦な占いと、御宣託がごっちゃなあたりもアバウトで微笑ましいです。

 

 

性的にかなりゆるい日本においても、獣と交わることはあまり良しとされず、古事記の時代の神様でも、相手の真実の姿が動物だと逃げ出しています。

 

その点おしら様は添い遂げていますから、そういう意味でも異色です。

 

日本には八百万の神様がいて、中でも地域信仰には奥深いバックボーンがあるわけですよね。


時代背景も手伝って、不思議この上ない仕上がりになり現在まで伝わって来ていることが、無宗教のはずの日本人がいかに神様と共に生きているかを証明している様です。

 

もう長いことおしら様を見ていません。


辞めると祟られちゃうから、おしら遊ばせに行ってみようかな◡̈♥︎